忘れていた2つの楽しみ

1週間ほど前の金曜日、学会からの会員宛のメールで、三浦しをんが学会賞をもらうとのニュースを知った。

 

何々?と、興味本位で学会のホームページを見てみると、昨年出した当該分野の研究者を志す女子大学院生が主人公の小説が、多くの若い研究者の励みになったことが受賞理由として書いてある。

しかも、本の中になんと卒業生のO君が作ったデーターベースが出てくるというのだ。

 

ちょうどNさんの論文の件でO君とメールをやり取りしていたこともあって、そのことについてメールすると、O君はすでに知っていたとのこと、しかもDB上で利用例の参考文献として引用までしているという。

学会で賞をもらうことは知らなかったそうで、時間が取れたら学会にも行きたいとのことだった。

 

先週日曜、早速本屋に行き、受賞理由となった本を探す。

 

その週末はもともと海外出張などで手が付けられずほってあった論文の査読に充てるつもりだったのだが、土曜日はアクセプトされたNさんの論文の紹介記事を書こうと急に思い立ってそれに時間を費やしていて、日曜は買ったばかりのその本を読む羽目になった。。

日曜月曜は夜の2時まで読み更けて、火曜の夜1時ごろにようやく読み終わった。

 

長らく研究の実際の現場から離れ、また長らく新しい小説を読むことを敢えてやめていた僕に、研究の持つ真の楽しさと小説を読む楽しさを2つ同時に思い起こさせてくれた。

とても幸せなひと時だった。

 

査読の督促がとどいていたこともあって、昨日は朝から査読に時間を費やした。2度目の査読で、内容も十分改善されていたので夕方には終え、早々にコメントを送る。

 

夕方家を出て、喫茶店で2つ目の仕事を開始。3時間ほどでその仕事も終えてwifeに連絡してからジムに向かった。

 

土曜日のこの時間に来るのは久しぶり。

 

相当なまっていた体をなんとか戻そうと1時間以上時間を使って汗を流す。

 

連結しているスパに入って家に帰ったら9時になっていた。

 

ずいぶんストイックな1日を過ごした。

小説の影響かな?

 

こんな幸せな小説がどんどん出てくればいいのに、と思う。

一方現実は、、

突然のように降ってわいた不幸にあらがえないことばかりの世の中だけれど。。