T先生のこと

昨日朝歩いたいつもの道が、朝にも関わらずかなり日差しが強かったので、今朝はいつもの休日どおりに家を出、いつもとは違うルートで1時間半ほど歩いた。

 

8時過ぎにパン屋に入り、週末の恒例となった朝食のパンを食べる。

 

これまでの道と歩数はそんなに変わらなかったが、日陰の多い小道とはいえ、アップダウンが結構あったせいもあり、少し疲れを感じた。

 

wifeは特に疲れたようで、ちょっと長く感じた、とのこと。

 

家に帰って風呂に入り、しばらくソファーで横になったりしてから、最近の夏の恒例の半田そうめんとワカメにスダチを絞った昼食を食べる。

 

食べて暫くたった後、目の前がぐるぐる回り始めた。

 

これは、と思って先日買っておいた塩分補給用の塩レモン味のタブレットを2つなめると見事に治まった。

 

どうやら熱中症にかかったようだった。

 

ここの所、朝の時間でも30度近くになることもあったので、念のためにと塩分補給用の飴やタブレットを買ってあったのだ。

 

食事の後、少しくらくらし始め、イスに座って天井を見たら、照明がぐるぐる回っていた。

 

こんな症状は始めてだったが、これが熱中症か、と思った。

 

6月の多忙な時期を何とかやり過ごして、7月に入って少し楽なスケジュールになるかと思ったのだが、大きな申請を行うことになりそうで、どうやらこの夏はさらに大変な夏になりそうである。

 

今年は会社にとって大きな山となる年だと考えていたが、本当にそうなりそうだ。

 

何とかこの1年をいい形で乗り切りたいと思う。

 

ちょうど一週間ほど前に飛び込んできた思わぬメールによって、昨日、またT先生宅を訪問することになった。

5月に定年のご挨拶に伺ったばかりだ。

その時はMさんと一緒に伺い、亡くなられる直前のT先生の家庭でのご様子をお聞きするなど3時間ばかり楽しく話をさせていただいた。

家を出てから、一緒に写真を撮らなかったことを残念に思っていた。

 

 

昨日炎天下の中、九州から日帰りで来た、T先生に大変世話になったという人と一緒に久しぶりにT先生のお墓を訪問した。

 

その人は大学時代、学部学生向けの講義でT先生に質問を繰り返したことで、T先生の提案で2日に一回ほど研究室を訪問し、個別の補講を受け、大変熱心に指導してもらったおかげでとても勉強になり、その後の進路や研究に大きなプラスになったということだった。

T先生がちょうどこちらの大学に移る直前のことだったという。

 

事故で亡くなられたことを新聞記事で知り、大きなショックを受け、お世話になった後、自分のことを話す機会も持てず、全く挨拶にも伺えなかったことを悔いていたという。

 

自分のもつ先生のイメージとは異なることもあって、僕自身もその話に興味をもち、お墓詣りだけでなく、奥様にお話しして一緒にお宅を訪問させていただいた。

 

その方は卒業後しばらく母校の大学でも教鞭をとっていたということだったが、所属していた研究室がたまたま奥様が卒業後に働いておられた研究室だったということもあり、話題が尽きなかった。

 

最終の飛行機に間に合うかどうか微妙な時間になってしまったので、帰りは空港まで送った。

 

3月に行った最終トークの時に少しT先生の話題に触れたのだが、その後、Sさんからずいぶん叱られた。

 

T先生に対してネガティブな話題は聞きたくないということだった。

 

実際、自分の知る限り、T先生はSさんに対して常に優しかった。

 

最近別の卒業生からもT先生が自分に対して常に優しかったという話を聞いた。

 

その人もこう話していた。

ご存知のようにT先生は、学生に対して常に優しかった、と。

 

僕が大学に着任してからの最初の10年間や、奥様から聞いていた家庭でのT先生像と違うT先生の姿に、自分にとっては新たなT先生の一面を見た思いがした。

 

メールのやり取りですでに色々話を伝えられていたこともあり、T先生の奥様にも会わせたいとも思った。

 

先日かなわなかった写真も撮ることができた。

 

その時の会話の中で奥様の父に当たるO先生のことも話題に出た。

先のMさんとの訪問の後、検索して見つけたO先生の追悼の記事を訪問後に奥様にお送りした。

 

その記事は、僕の学生時代に読みふけった小説などを思い出させる古い文系研究室の懐かしい雰囲気を存分に漂わせていた。

 

そのイメージは少しT先生のイメージとも被るものがあった。

 

 

自分にとっても大切な一日になったと思う。