自宅の勉強机のイスがボロボロになって、新しく買ったイスが土曜日に到着した。
それをきっかけに、自分の部屋を手始めに家の中の大掃除を決行した。
wifeは両親のいる名古屋に出かけていて留守だったが、もともと片づけを予定していたので、それにスイッチが入ったというのが正解だろう。
結局2日間ともほとんど休憩もせず7~8時間近く片づけに時間を費やした。
安い家具の量販店で買ったものなので高々1万7千円程度の品物だったが、このところの忙しさにかまけて家の自分の周辺が荒れ放題だったということもあり、それ以上の価値のある、いい買い物になった。
土曜日、19時ごろに片づけを一旦終えて買い物に出かけ、晩飯のネタを買ってから、食事を済ませた後、阪神大震災の際に奮闘した精神科医を描いたドラマを見た。
すでに何度か見ていたドラマの最終話だったが、その壮絶な展開に、激しく心が揺さぶられた。
今思うとちょうどこの精神科医は自分の3歳下になる。
阪神大震災の頃は僕にとって今の大学に来てから始めた大きな仕事がうまくいかずに苦闘していたころでもあり、彼が実際に亡くなったころも、自分はまだ、ようやく結果が出始めた駆け出しの研究者に過ぎなかった。。
若くして亡くなった人の無念さを思う。
日曜日の午後、片付けていた古い書類の山の大半をごみとしてまとめ、もうそろそろ疲れの限界に達していたころ、
古い書類の束の一番下の方から、ちょうどほぼ9年ほど経った、先のもう一つの大震災の年の2つの結婚式の招待状と披露宴のパンフレットが出てきた。
その中には、卒業生から僕に送られた短いメッセージが入っていた。
そのメッセージには、自分と出会ってもう10年になるという言葉から始まる、短いが暖かい感謝の言葉が書かれていた。
当時の記憶が鮮明によみがえった。
周りの人たちが書いた何気ないメモなども気に入ると残しておいたりする癖が僕にはあって、それが一向に減らない書類の山を築く原因にもなっているのだが、なぜこの時の2つの結婚式関連の書類がこの束の中に入っていたんだろう、、
大量の廃棄物としてまとめようとしていた古い書類の束からその時の2組の式の記録を抜き出して、本箱の中の大切な書類の中にしまい込んだ。
このころから、というか、この2つの結婚式の1つがきっかけになって、自分はハーモニカを吹き始めた。
ちょうど9年近くも書類をため込んでいたのかな?