ポスターの絵

朝、9時前に目覚める。

昨日はさすがに眠かったので、寝る前に少し残っていたワインを飲んで、ぐっすり眠った。

朝は、「やもり」のCDを聴きながら、ゆっくり過ごす。
http://d.hatena.ne.jp/Tetsujinn28/20101107

ここのところ、休日の朝はほとんどこのCDをかけている。
特にwifeが気にいっているらしく、一通り聴いても、いつの間にか最初からまたかかっているようだ。

以前は朝に、ボブマリーのCDをよくかけていたが、最近はこのCDに置き換わってしまった。

聴いていて元気が出るし、朝にはぴったりのCDだと思う。

昼過ぎに外出。
食事をした後、wifeと別れて、そのまま喫茶店で過ごす。

さて、今日は天気がいいので、すこしいつもの場所から出て、違う町の喫茶店で仕事をしようかと思う。



駅前の喫茶店で、しばらく時間を過ごすうち、ふと思い立って都内に出ることにした。

この間から、都内の美術館に行きたかったのだ。
リビングに掲げてある2枚の絵のうち、もう一枚の「ガス灯と広告」が国立近代美術館にある。一度本物を見てみたかった。

それと、絵を所蔵しているこの美術館で多分扱っているはずのポスターを手に入れたかったのがもう一つの理由だ。

ネットで国立近代美術館の場所を調べ、武道館の近くであることを確認し、半蔵門に向かう。

半蔵門で降りたが、周りに案内は見つからなかった。
多分武道館の裏手のほうだろうと、北の丸公園に向かう。

ちょうどロックの大物が、コンサートツアーをやっている最中のようで、武道館の周りはファンで一杯だった。

その間を通り抜け、公園の中を歩く。

さすがに紅葉はもう終わりに近かったが、

晩秋の間の穏やかな日和で、騒々しい都会の一部からは想像できないくらい、ゆったりとした時間が流れていた。


ようやく美術館を見つけ、中に入る。
どうやら最寄りの駅は「竹橋」らしい。
4階には、藤田嗣治の絵と並んで、佐伯祐三の絵が掲げられていた。

「ガス灯と広告」のポスターは、僕が佐伯祐三を好きなことを知る後輩からもらったものだった。

初めて見る本物の絵は、多分僕が覚えている、もらった時のその絵のポスターよりも、はるかに鮮明な色彩を放っていて、その色彩の見事さに驚かされた。
ただ純粋であることを求め、絵に没頭して短い生涯を終えたこの人の鮮烈な生き様に僕は強く惹かれたのだ。
初めて買った画集に書かれていた友人芹沢光治良の文章をこれまで何度となく読み返したが、改めてその言葉が甦った。

しばらくその絵に見入った後、館内をめぐり、最後にミュージアムショップへ。

小さなショップだったが、当然その中にポスターが置かれていると思っていた。

店頭にある品を探したが見つからず、店員に尋ねると、ここでは扱っていないとの返事。。

正直、大きく落胆した。

他の美術館が、何かの記念の展覧会で絵を展示したことに合わせて、大型ポスターを作ったんじゃないかという。

結局2枚目のポスターの買い替えはできずじまいに終わった。。

じゃあ、どこの美術館に置いているのだろう。。

その後輩とも長らくあっておらず、当面手掛かりはなさそう。。

主要な美術館を順番に巡るしかないか。。